The Daps Famous Hood Joint

開店: 2021年7月11日

業種: ローカルフードストア

地区: 東京都武蔵野市吉祥寺

オーナーのモットー: あなたの胃袋をOne Shot One Kill(一撃必殺)

Text : Atsuko Tanaka / Photo: Shizuka Minami

Dapsのオーナーの一人である宮本は、長崎県で生まれ育ち、DJを志し高校卒業後に上京。都内のナイトクラブでDJとして活動する際に、料理ができれば世界中どこでも働けると考え、飲食の道へ進んだ。小さい頃からアメリカに憧れていたため、選んだバイト先は当時のアメリカの流行りに合わせて、ラーメン、ピザ、イタリアン、居酒屋など多岐にわたる。

そして21歳の時に初めて訪れたNYに心を奪われ、その2年後に留学。ある時友達に勧められたハーレム名物のChopped Cheeseサンドイッチを食べて感銘を受けた。帰国後は、NYのデリのような個人商店スタイルで、みんなに必要とされるような場所を構えたいと、長年の友人、橋本と平井と3人でThe Daps Famous Hood Jointをオープン。

そんな彼らの想いが店に浸透しているのか、店内はとてもアットホームな雰囲気が漂っており、レンガの階段に座って食べたり話したりしていると、NYにいるような感覚に陥る。

―店をオープンしたきっかけを教えてください。

僕は18歳から東京の飲食店で働いていたのですが、23の時にNYに留学して、日本でビジネスにできる食べ物を探していました。そうしたらある時、橋本からハーレムにあるHajji'sというデリの名物サンドイッチ「Chopped Cheese」のことを聞き、初めて食べて衝撃を受けて。無償でいいから働かせてくれないかと店主にお願いして、色々と教わりました。Chopped Cheeseはもちろん、そこで出会った人達の生き方や雰囲気など全部含めて体現したいと思い、帰国後にこの店を始めることになりました。

 

―店のコンセプトは?

NYやアメリカを横断した時に食べていたものを、日本で調達できる食材を使って作っているんですが、それを食べた方たちに興味を持ってもらって、実際に現地に行った時に答え合わせをしてほしいと思ってます。あと、店の内装を奇抜にして、NYらしいクレイジーさやダイバーシティを表現してます。

―このレンガの階段がとても特徴的ですね。一から作ったんですか?

そうです。NYの語学学校で一緒に勉強していた友達が、実は隈研吾さんの事務所の設計室長だったということを後で知って、店を始める際に彼にお願いしたら、これが出来上がりました。

 

―何かテーマみたいなものはあるんですか?

タイムズスクエアの赤い階段をイメージしていて、僕の好きなハーレムらしさを足したかったので、レンガを使ってます。お客さんがこの階段に座って、NYにいるような雰囲気を味わってもらえたらいいなと思って。あと、店の床と外のストリートの高さが同じで、境界線があるようでない風にしているので、店にいながらも、ストリートで食べてるみたいな感覚も味わって欲しいです。

―本当にNYにいるような気分を味わえますね。店自慢のメニュー/アイテムは何でしょう?

やはりChopped Cheeseはお店のシグネチャーなので、是非試していただきたいです。先日ニューヨークマガジンでも紹介してもらったので、めちゃめちゃ気合い入れて作ってます!他にもChicken Over Rice、オリジナルのBBQソースやチーズソースもオススメですし、ハーレムの情報を発信しているAll Harlemさんから提供していただいたCam’ronプロデュースのPink Horsepowerは、日本ではうちでしか買えないので是非手に取っていただけたらと思います。

―今までに店で起きた出来事で、一番面白かった・クレイジーなことを教えてください。

横須賀からミリタリーの方が、うちの噂を聞きつけて店に来てくれたことや、Cam’ronのインスタのストーリーズに店の一部が登場したことなどですかね。まだ開店して1年も経たないので、そこまで面白い出来事はないですが、自分たちは毎日楽しくやってます(笑)。

 

―店付近のエリアはどんなところですか?

近くに井の頭公園があるのでセントラルパークを感じられたり、個人商店が多いせいもあって、NYを思い出させてくれます。そしてお寺や教会も多く、何だかハッピーで清らかな雰囲気で溢れています。ヤンキーな雰囲気の人もいれば、お金持ちもいるし、外国人もすごく多く、いろんな人たちがいて、昼でも夜でも楽しめる街だと思います!

 

―今度初めてDapsさんを訪ねてみようと思っているお客さんにメッセージをお願いします。

“We brought NYC(俺たちがNYを連れてきた)”とまではいきませんが、そう言えるくらいのビジネスにしていきたいと思っております!店は床屋さんと併設してるので、髪を切るのも良いし、食べたり飲んだりしながら本を読んだり、スクリーンで映画やスポーツ観戦もできたりと、色んなことを詰め込んでますので、是非いろんな方にお越しいただきたいです!!


The Daps Famous Hood Joint

Address: 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-20-3

Phone: 04-2227-5406

営業日時:11:30AM~8PM (*まん延防止期間中)/ 月曜定休日

Instagram: @thedaps125